インプラントの歴史



最も古いとされるインプラントは、紀元前550年頃のものとされる石製のインプラントですが、儀式用で実用されてはいなかったようです。

紀元600年頃の古代マヤ文明において、真珠貝で作られたインプラントが発見されていますが、これが有効性が確認されている最古のインプラントされています。

それから1300年後、ステンレスやコバルトクロム、金、サファイヤなどを利用したインプラントが試みられたが、結果は惨憺たるものでした。

そして1952年、ルント大学(スウェーデン)の医師、ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士が動物実験を行なっていた時に、偶然にチタンと骨が完全に結合する事を発見しました。

この現象を「オッセオインテグレーション」と名づけました。

博士が微少循環(血液の流れ)に関する基礎研究を行っていたとき、治療の経過を観察する目的で、動物の体内にチタン片を埋め込んでいました。研究を終え、このチタンを除去しようとしたのですが、どうしても骨から取り外せなったのです。

そこで、ブローネマルク博士はこれを人工歯根(インプラント)に利用する方法を考え、人体に拒否反応を起こすことなく骨とチタンが半永久的に結合するという結論を得て、人工歯根(インプラント)に利用する方法を開発しました。

今では、約50ケ国でチタンがインプラントとして使われています。意外と長い歴史があったんですね。




ブローネマルク博士